部屋を一生懸命片付けているのに、どうしてもきれいにならない!テレビや雑誌に出てくるような整然とした空間にはならない。自分には無理なのかな?・・・と感じている人は少なくありません。
それは、何から始めればいいのか、どこから手を付ければいいのか、どうすればいいのかが分からないからです。ただやみくもに片付けても、効果は出ません。
そんな人へ、片付けと整理の違いを認識すれば、あっという間にきれいな部屋ができあがる方法を紹介します。
整理・整頓・収納・片付けの違い
整理・整頓・収納・片付けはそれぞれ異なる作業です。この違いを理解していないと、何をどのように始めればいいのか分かりません。
この違いを理解することで、効率的に理想の空間を作り上げることができます。特に「整理」は奥が深いので、最後に詳しく説明します。
整頓とは?
整頓とは、物を揃えたり並べたりすることで、すぐに使えるようにすることです。
例えば、引き出しの中がぐちゃぐちゃだと、物を探すのに時間がかかりますが、整頓することで物をすぐに見つけて取り出せるようになります。
収納とは?
収納とは、整頓された物をさらに使いやすく、取り出しやすくするためにしまうことです。
収納には収納スペースや収納アイテムが必要です。収納だけで解決しようとする人もいますが、それは間違いです。必要な収納スペースを確保することは確かに大切なことですが、収納だけに頼ると、物が増えすぎてしまう危険があるのです。
家とは人が快適に暮らすための空間です。しかし、多くの日本の家では物が主役になってしまっています。物に支配された家ではなく、人が快適に暮らせる家を目指しましょう。
片付けとは?
片付けとは、使った物を元の場所に戻すことです。
これは、「あと片付け」とも呼ばれます。このあと片付けをしないから部屋が散らかっていくのです。最近の日本人は、あと片付けができなくなっていたり、あと片付けをしなくなっていたりしますが、これは一生続けなければならない作業です。
整理とは?
整理とは、不必要な物を取り除くことです。
整理には「捨てる」ことが含まれていません。今の自分にとって必要な物かどうかを基準に選んで分けることだけです。
きれいな部屋にするための3つのステップ
整理、整頓、収納、片付けの違いが分かったところで、これら3つの作業を順序よく、継続的に行うことで、きれいな部屋にすることができ、またその状態を維持できるのです。
- 部屋を整理する
その部屋にあるものを自分の基準で必要なものか不要なものかを判断し、選別します。 - 整頓・収納する
必要なものを次ぐに使えるように整頓し、収納していきます。 - あと片付け
物を使ったら、元の場所にあと片付けします。
物が増えたら、整理に戻って選別し、整頓・収納しなおします。できれば物を増やすときには、増やした分だけ不要なものを捨てるようにすると、きれいな部屋が保てます。
整理と断捨離は違うもの!
整理と断捨離は異なります。
整理は物を厳選することで、「捨てる」ことが第一優先ではありません。自分にとって必要な物を選ぶことが整理の基本です。
一方で断捨離は、物を捨てることからスタートです。必要なものは残しますが、それ以外は捨てるのが原則です。どうしても捨てきれないものは、一時的に保管しておき、期限を決めてそれまでに使わなかったら捨ててしまいましょう。
まとめ
整理、整頓・収納、あと片付けのサイクルを正しく実践することで、いつでもスッキリした空間を保つことができます。
どこから始めても構いませんが、収納だけに頼るのは避けましょう。特に広い部屋で収納する場所が多いところに住んでいる人ほど注意してください。